中江文庫
中江文庫は,大阪社会運動協会初代理事長中江平次郎氏の寄贈資料によって構成される。 図書,新聞,雑誌,文書等からなる、その膨大なコレクションは,中江氏が1946年末に日本労働組合総同盟大阪連合会の役員に就いた頃から, 1984年に総評大阪地評議長を辞めるまでの,大阪を中心とする労働運動・社会運動・政治・経済問題を網羅している。
特に、この間の労働組合の内部文書,公文書,団体機関紙誌,などの一般には流通しない資料が数多く含まれている。その他、中江氏は社会思想・文学にも造詣が深く,中江文庫には、これらに関する図書も含まれている。
中江氏は組合活動の合間に丹念に資料を集め,また手許の組合関係文書を決して破棄することなく, 毎年年末にはそれらの資料を主題毎に分類し,表紙をつけて綴りにしたり,封筒に入れて保存した。 50年に及ぶコレクションはこのような煩雑な作業によって成し遂げられた。貴重な資料も数多くあり,その有効利用を進めたい。
中江文書
中江文庫の内,労働組合の内部文書,公文書,団体機関紙誌,などの一般には流通しない資料類が「中江文書(なかえもんじょ)」である。 大阪社会運動協会は、これらのうち、1994年までに整理ができた資料の目録を『中江文書目録Ⅰ』として編集・発行。
中江平次郎略歴
1919年 京都に生まれる
1943年 東京商科大学(現一橋大学)卒業,住友金属工業に入社
1944年 召集を受けて中国へ
1946年 東洋紡績株式会社経済研究所に勤める傍ら,総同盟大阪連合会調査部長・教育部長を歴任。
1949年 総同盟大阪連合会副主事(専従)となり,52年に東洋紡の嘱託を退任
1951年 総評結成に参画し,総評大阪地評組織部長。争議,企画担当役員,副議長を歴任
1974年 総評大阪地方評議会議長(1984年まで)
1978年 財団法人大阪社会運動協会理事長
1992年 財団法人大阪社会運動協会会長
1995年 財団法人大阪社会運動協会顧問
1999年 死去(1月31日)
著書
『戦後大阪の労働運動 たたかいの輪のひろがり』(原多成文社,1984年)
『回想の戦後運動と生活』(私家版,1997年)